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放射線科

放射線診断科 診療内容

当院は地域医療支援病院であり、日本医学放射線医学会の専門医修練施設(診断)、日本IVR学会専門医修練認定施設です。当科は、近隣施設からの画像診断依頼に対し迅速に施行・読影結果を送付し、機器の共同利用率が高く、信頼に応えています。診断画像は全て画像サーバー:一部クラウド上に保管管理され、院内にはPACS配信、院外へはCD・DVDで送付しています。

CT装置は、平成29年12月に64列の検出器を擁する128列のデ-タ収集可能な高規格装置を導入しています。その最大の特徴は、ハイブリッド逐次近似法からフル逐次近似法の画像再構成により、極めて低線量・低被曝の撮影が可能となりました。現在、体幹部では従来の3分の1で、胸部では10分の1の低線量撮影を行っております。

  • 肺がんCT検診用の撮影プロトコールでは、通常の30分の1の低線量撮影を行い、最小では胸部単純X線撮影に匹敵する極低線量撮影が可能となり、常に診断能力を維持し患者さんの放射線被ばく低減に努めております。職場や市町村の「肺がん検診」で要精密検査になった方の診察もお受けしております。
  • 大容量高性能X線管球を有しており、造影CT検査時のヨード造影剤量を従来の8割から6割に減量可能となり、造影剤腎症低減に向けた患者さんにやさしく負担の少ない検査を心掛けております。
  • 大腸ポリープ・がんなどの早期発見と、便潜血陽性患者のスクリーニング検査としてCTコロノグラフィー:CTCを行っております。通常の大腸内視鏡検に比べ前処置が簡素化され、検査時の苦痛が少ないため、便潜血陽性者の要精検受診率の向上に寄与しております。

MRI装置は令和元年11月の装置更新に伴い、さらに高画質、高速撮影による品質の高い画像を提供します。

  • 新たな撮影法として、PET-CT類似画像として要望の高い全身拡散強調画像:DWIBSを行い、悪性腫瘍患者の経過観察に使用しています。
  • 専用コイルによる痛みのない乳がん検診、造影MRIによる乳がんの精密検査を行っています。
  • その他、核医学検査も合わせた総合画像診断による精度の高い診断を行っています。
放射線診断科の特徴

診断関係では、MRIと核医学検査を組み合わせた認知症の画像診断の依頼が増加しています。MRIと脳血流シンチのZスコア(標準偏差)脳内分布解析により、認知症の補助診断と経過観察に有用です。また、ドパミントランスポーターシンチによるパ-キンソン病と類縁疾患の診断も行います。

IVR関連では、当院は腹部大動脈瘤ステントグラフト実施認定施設であり、青森県南の公立病院からIVRの相談・治療依頼に対応し、迅速な外来および入院診療を行っています。IVRとしては主に、化学療法のためのIVHリザーバー留置、悪性腫瘍の経皮的動脈塞栓術、原発性肝癌や転移性肝癌に対する動注リザーバー留置、閉塞性黄疸に対する胆道内瘻術などがあります。肝硬変や癌性腹膜炎による難治性腹水に対し、腹腔・静脈短絡:Denver-shunt造設を行い、患者さんのQOL改善に大きく貢献しています。また、頸動脈狭窄に対する頸動脈ステント留置も行っており、脳梗塞発症または人間ドックで発見された患者さんの治療を行っています。さらに、胃切除術後や癌性腹膜炎などの胃瘻造設非適応例に対する経皮経食道胃管挿入術:PTEGを行い、患者さんのQOL改善に努めています。IVRの患者さんのほとんどが放射線科入院とし、放射線治療が必要な場合は、随時化学・放射線治療を行っています。

放射線同位元素を用いた内用療法として、去勢抵抗性前立腺癌の骨転移に対する223ラジウム療法、バセドウ氏病や甲状腺癌術後症例のアブレーション療法として131ヨード投与を外来で行っています。

当院は、青森県がん診療連携推進病院に指定、岩手県乳がん・肺がん検診精密検査医療機関に登録されています。

放射線治療科 診療内容

平成27年9月に最新型の高エネルギ-放射線治療装置「ライナック」を導入し、令和2年1月からは「高精度放射線治療」と総称される最先端の治療技術の運用を開始しました。

これには巷で“ピンポイント照射”と呼ばれている定位放射線治療(STI)/体幹部定位放射線治療(SBRT)、がんの形状に出来るだけ合致させて照射し周辺臓器の線量低減を図る強度変調放射線治療(IMRT)、その進化形である回転型強度変調放射線治療(VMAT)、画像情報を用いて放射線治療時の誤差をリアルタイム補正し正確に照射する技法である画像誘導放射線治療(IGRT)、ヒトの生理的運動である呼吸の影響(誤差)を出来るだけ小さくする呼吸運動対策を用いた胸腹部照射が相当し、最新の放射線治療技術は既に現時点のルーチン治療に組み込まれており、従来用いられてきた外照射技術と併せて活用することで、ほぼ全領域のがんに対応できるようになっています。

例えば、男性がその生涯で約半数罹患する前立腺癌のうち限局型のものには低侵襲で機能保持が可能なIMRTが適していますし、早期肺癌で体力的に手術に不安がある患者さんや基礎疾患を有する高齢の患者さんでは、手術に匹敵する治療成績を有するSBRTによって良好な腫瘍制御が期待できます。乳癌に対する乳房温存療法の局所治療は手術と術後放射線治療が組み合わされた形ではじめて標準治療となり、形態・機能温存が最も重要な領域である頭頸部のがん(喉頭、口腔、咽頭癌など)では放射線治療が中心的な役割を担います。

さらに進行したがんでも、がん薬物療法と併用した化学放射線療法による肺癌、食道癌などの治療における有用性、手術と組み合わされた放射線治療が乳癌や直腸癌に奏功することなども認められているところです。また、種々のがんで血行性におこる転移性脳腫瘍の治療の中心は実は手術ではなくSTIを含む放射線治療ですし、転移性骨腫瘍の治療でも疼痛緩和や骨折予防に放射線治療が非常に重要な役割を果たしています。最近では、放射線治療自体が患者さんのがん免疫を賦活する、あるいは免疫力と共同してがんを治療することも知られてきています。

上述のように、我々自身も驚くような治療技術の進歩によって今まで以上にがんに線量を集中し周囲の臓器への影響を小さく出来るようになったことで、高齢で手術が難しい患者さんにも治療を行っています。

◆ 多発脳転移

脳腫瘍に対する定位放射線治療

病変に対して高い精度で放射線を集中して照射する治療方法です。多方向から照射することにより、副作用をできる限り抑制することが可能となりました。俗に「ピンポイント照射」などと称されます。

現在当院で行なっている治療

これまでは副作用の発生が要因で治療が出来る脳腫瘍のサイズや数に限界がありました。
近年副作用を抑えながら高い治療効果を得るVMAT(Volumetric-modulated Arc Therapy: 回転型強度変調放射線治療)が開発され、当院でもこのVMATを取り入れ治療を開始しました。
これまで治療出来なかった脳腫瘍も副作用を抑えながら高い治療効果を得ることが出来ると同時に、複数の脳腫瘍に対して一度にピンポイント(高い精度)での治療が出来るようになりました。現在VMATを用いた治療で非常に高い治療効果を得ております。

◆ IMRT:前立腺癌

標的(前立腺)に合致した線量投与と、リスク臓器(直腸)の線量低減。

前立腺/直腸間にスペーサーを注入することで直腸が後方に離れ、さらに直腸線量が下がります。

◆ SBRT:肺癌

この患者さんは、ピンポイント照射後3年経過した現在、腫瘍は消失したままで、再発なく元気に通院されています。

◆ SBRT:脳転移

直径1~2㎝程度の腫瘍制御は全般に良好です。この患者さんは、半年後には腫瘍が消失、2年後には瘢痕化し画像上分からなくなりました。

◆ SBRT:肝転移

この患者さんは、2ケ所の肝転移を同時に治療。ピンポイント照射で共に消失、1年半経過した現在、再発はなく元気に通院されています。

◆ SBRT:頭頸部癌

Ⅰ期喉頭癌(声門癌)を治療し、1年半経過した現在、腫瘍は消失し、副作用もありません。
 Ⅲ期、ⅣA期の症例についても動注化学療法との併用で治療を実施しています。

◆乳癌:乳房温存療法での術後照射
◆乳癌IMRT:80代女性のⅡA期右乳癌に対する非外科的・放射線治療(ホルモン療法併用)

標準治療は外科的治療、しかし手術を拒否されました。
→強度変調放射線治療(IMRT)、寡分割照射を用いて制御を図りました。

強度変調放射線治療の線量分布図。右乳房のがん病巣を標的とした、強力な局所治療を行いました。

放射線治療によりがんは画像上消失し、触診上も不詳となりました。局所一次効果:完全緩解の評価を得ました。放射線終了9ヶ月後の現在も再発所見はありません。

◆ SIB-VMAT:膵頭部癌

腫瘍辺縁部におおよそ50㏉、腫瘍中心部おおよそ60㏉投与したところ、疼痛軽快と共に著明な抗腫瘍効果を認めました。経口抗がん剤同時併用。現在14ヶ月目でさらに縮小あり、手術追加を検討へ。

◆ 免疫放射線療法:左腎細胞癌、術後再発 両肺転移、右肺転移小病変

①治療方針
 既に免疫チェックポイント阻害剤(キイトルーダ)単独で治療されてきましたが無効、増悪。
 まず、左肺転移のみSBRT(ピンポイント照射)で治療し、経過観察用ウインドウとして右肺転移の反応をみる方針としました。キイトルーダ投与は継続しました。

②左肺転移にのみピンポイント照射(SBRT)し、キイトルーダ投与は継続

③右肺転移は小病変で待機可能のため、アブスコパル効果(がん免疫獲得)をみるためのウインドウとしました。

④左肺転移へのピンポイント照射(SBRT)。照射後3ヶ月で腫瘍は消失、瘢痕化。

標的外の右肺腫瘍も瘢痕化したことを確認。特異的ながん免疫を獲得するということが、がん治療としては最強のものといえるかもしれません。

◆ 免疫放射線療法:胃癌進行例(肝、骨、リンパ節転移)

胃がん進行例(肝、骨、リンパ節転移)に対しニボルマブを投与しましたが単独では無効でした。ニボルマブ継続のまま胃原発巣、肝転移の一部へ限局放射線照射を実施しました。治療終了時には照射野外である肝、骨、リンパ節転移にも著明な改善がありました。

・肺癌 ・前立腺癌 ・乳癌 ・皮膚癌 ・大腸癌術後再発(多発性肝転移)
医師のご紹介
副院長・放射線診断科部長 伊神 勲 / Isao Ikami
専門分野 画像診断、血管造影、IVR 出身大学 弘前大学(昭和58年3月卒)
専門医・認定医等 ・日本医学放射線学会放射線科専門医・放射線診断専門医・研修指導者
・日本IVR学会専門医
・労働衛生コンサルタント
・日本医師会認定産業医
副院長・放射線治療科部長 真里谷 靖 / Yasushi Mariya
専門分野 放射線治療 出身大学 弘前大学(昭和59年3月卒)
専門医・認定医等 ・日本医学放射線学会 放射線科専門医
・日本放射線腫瘍学会及び日本医学放射線学会 放射線治療専門医
・日本臨床検査医学会臨床検査専門医及び管理医
・日本臨床細胞学会細胞診指導医
放射線科 大高 雅文 / Masabumi Otaka
専門分野 放射線治療、小児神経学 出身大学 弘前大学(昭和60年3月卒)
学会・専門医・認定医等 ・日本放射線腫瘍学会員
・日本小児科学会専門医


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臨床統計
下記をご参照ください。
その他のお知らせ
大腸CT検査を開始しました。

当院では、平成29年12月に最新鋭のマルチスライスCTを導入しましたが、平成30年1月より大腸CT検査を開始いたしました。

①CTで大腸を撮影します。
◇仮想内視鏡・バーチャル内視鏡とも言われており、CT画像から3次元画像を作成して、内視鏡カメラで大腸の中を覗いた様に見ることができます。
◇人間ドックや健康診断の便鮮血検査等で要精査の結果のあった方は保険適用となります。
②大腸の中に内視鏡カメラを入れません。
③下剤の量は、コップ1杯程度の少量で検査できます。
④検査は日帰りで、CTの撮影時間は10~20分程度です。
◇検査前に一度受診頂き、検査の説明・問診・検査日の決定を行い、後日検査を行います。
◇検査前日に検査専用の食事を摂って頂く必要があります。

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去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する、
塩化ラジウムを用いた治療
を開始致しました。
-治療の特徴-
治療は、お薬を注射して行います。
お薬の中にアルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム-223」という放射性物質が含まれています。
このラジウム-223は、注射で体内に送られると、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。
そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞を攻撃します。
こうした作用によって、骨転移した去勢抵抗性前立腺がんに対して治療を行います。

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新しいパーキンソン病の検査ができるようになりました。

2014年1月から新しいパーキンソン病診断薬が発売されました。
当院でも本剤の検査及び診断に対応しております。詳しくは下記をご覧ください。

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高度医療機器共同利用のご案内
CT・MRI・核医学検査のご利用について

青森労災病院では、当院が所有しておりますコンピューター断層撮影装置(MDCT)、磁気共鳴断層診断装置(MRI)、ならびに核医学検査(ガンマカメラ)等の医療機器を地域の先生方にもご利用いただき、患者さまの診療にお役立ていただくための高度医療機器共同システムの運用を積極的に取り組んでおります。詳しくは画像診断検査の手引きをご覧ください。

当院発行の「診療ニュース」にてアルツハイマー診断にかかる画像診断検査の紹介を行っておりますので、そちらもご確認ください。

検査結果は、当院放射線科専門医のレポートと共に依頼元の医療機関にお届けしております。また、地域の先生方が診療に一層お役立ていただくために、CD-Rの記録媒体を利用した生データ及び動画像等の提供も行っております。詳しくは下記をご覧ください。

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